糖尿病患者が気を付けなければならないこと


糖尿病は膵臓の働きが悪くなって起こる病気です。
つまり、怖い言い方をすれば「膵不全」ということです。
肝不全や腎不全になると、その名称だけで恐怖しますが、「膵不全」とは言わず「糖尿病」という名が付けられたので、多くの人は甘く見てしまいます。
ところで、最近では色々な治療法や優れた薬が開発され、糖尿病はそれほど怖くない病気になってきました。
糖尿病それ自体は、あまり気にしなくてもいいのですが、真の恐怖はその先にある、命を落とす危険もある合併症です。
糖尿病の合併症には、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害の3大合併症があります。


この合併症の最大の原因は、血液中にブドウ糖が増えた状態(高血糖状態)が5年以上続くと、血管などを構成しているコラーゲンなどのタンパク質に、AGE(終末糖化産物)という悪玉物質がたまり、血管に障害が起こることです。
AGEこそが、糖尿病合併症を引き起こす主犯格であることが分かっています。
AGEという物質は、食べ物の調理法によって著しく量が違ってくることが分かっています。
つまり、「焼く」「炒める」「揚げる」といった方法で調理するのではなく、ゆでたり、煮込んだりしたほうが良く、さらに良いのは出来るだけ「生で食べる」方がAGE量は減らせます。


糖尿病になってしまっている人は覚えておきましょう。
さらに、血糖値の上昇は炭水化物の摂り過ぎであることなので、カロリーより炭水化物の摂り過ぎの方に注意しましょう。
また、食べる順番を変えるだけで血糖値の上昇を抑えられるので、野菜類を先に食べて、ご飯などの炭水化物を最後に食べるようにしましょう。

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