他者への気配りと忍耐力を養う


老齢を重ねると、利己的になったり、忍耐力がなくなっていく人が少なくありません。
年を重ねることの特徴、あるいは悲しさと言ってもいいのですが、程度の差こそあれ、この二つは誰にでも見受けられます。
老齢にやや意図的に逆らって自分を若々しく保ちたいなら、まず利己心を戒め、忍耐力を養うことです。
他者への配慮がなくなったら、若くてもそれが老人なんです。
他者への気配りがあれば、七十代でも八十代でも壮年そのものです。


「江戸しぐさ」と言われるものに、後から来た人が座れるように腰をこぶし分だけ浮かせて少しずつ席を詰める「こぶし浮かせ」や、道を歩いていて人とぶつからないよう肩を引く「肩ひき」、雨の日はしずくをかけないように外側に傘を傾けてすれ違う「傘かしげ」などがあります。
日常、そういう他人へのちょっとした心遣いを忘れないことが大切です。

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