四摂事(ししょうじ)


「四摂事」とは仏教の言葉で、菩薩が毎日行っていることだそうです。


一つ目は「布施」。
これは自分の持っているものを人に分かち与えること。
分け与えることです。
物やお金に限らず、知識や情報でもいいのです。


二つ目は「愛語」。
いつも心のこもった言葉をかけるということです。


三つ目は「利行」。
周りの人を豊かにすること。
周りの人を富み栄えさせること。
周りの人を潤わせることをいいます。


四つ目は「同事」。
同じ作務衣を着て、同じように草むしりをする。
人々と同じように働くことです。


この四つを日常生活に組み入れていくと、生きるのがとてもラクで楽しく豊かな暮らしになるでしょう。
自分がいかに「いい思い」をするかを考えるのではなく、周りの人をいかにいい思いにさせるか。
周りの人をいかに心地良くしてあげるかを考えるのです。


そんなつまらない人生があるかと反論する人がいるかもしれません。
しかし、周りの人を潤わせ、富み栄えさせることは、必ず自分に戻ってきます。
周りの人を豊かにしていくことは、自分が豊かに生きることでもあります。

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