親しき仲にも礼儀あり


「親しき仲にも礼儀あり」というのは、友達関係だけではなく、夫婦や親子の間でも必要です。
家庭は気を許してもいいところですが、だからといって、相手を傷つけるようなことを平気で口にしたり、不愉快さを絶え間なくぶちまけてもいい、というものでは決してありません。
年をとろうと、それは同じです。
老いれば、何でも許されると思う人がいますが、それも一種の甘えでしょう。


「私くらい年をとれば、何を言っても許されるのよ」と言った老女がいました。
本当のところは、周囲の人たちが我慢して聞いているのを、彼女は許されたと勘違いしていたのです。
私たちはたぶん一生、誰にも甘えて不作法をしてはいけないのです。
配偶者にも成人した子供にも立ち入りすぎた非礼はなさない、と決心する方がかえって楽なのかもしれません。

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