老いた親、成熟した子供


子どもはせめて月に一度、それが無理なら春夏秋冬それぞれの季節に一度ずつ、それさえ無理なら年に一度は、義務としてでも親を訪ねること。その時、親もできるだけ家をきれいに片付け、こざっぱりした衣服を着て、自分の体力と収入の範囲で、心のこもった食事を用意するといいでしょう。
そして、楽しい話をしましょう。間違っても、愚痴をこぼしたり文句を言ったりするチャンスだと思ってはいけません。
親子にも、やはり慎みと、いたわりと、折り目正しさがいると思います。


だからといって、まともな親子ならよそよそしい関係にはなりません。
お互いに「忙しい中を訪ねてくるのは、大変だったろう」、「年老いても明るい顔をして頑張ってくれているんだ」という感謝と尊敬に変わるのが、成熟した子供と親の関係ですから。
親子だからと気を許して、親はほうっておいてもいい、というものでもありません。
子供にはどんな弱みを見せてもいい、というものでもないのではと思います。

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