少欲知足


「少欲知足」の精神は欲望を抑えろということではなく、そのありがたさを知ることなのです。
「欲をなくしましょう」とは言いません。
少しだけ減らせばいいのです。
「程々」に物事を考えてそれを繰り返していくうちに、やがて「これでもう充分だな」と思えるようになってくるのです。


「足るを知ること」は己を知ることでもあります。
人は案外、自分という人間がどういうものか分かっていないものですから、自分がどんな個性の持ち主でどんな性格なのかがはっきり分かれば、自分にとって何があれば充分で何が足りないかを知ることができるのです。
物質的な富は決して人に満足を与えません。
心の充実だけが満足の源になるのです。

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